「パパ!勝ったよ!」
試合練習で勝った息子が、相手との礼を終えると、嬉しそうに大声で駆け寄ってきた。
勝って嬉しい。
その気持ちは、よく分かります。
私だって嬉しい。
でも、親としては少し引っかかりました。
負けた相手が、すぐ近くにいる。
その子の親御さんも、すぐそばにいる。
勝ったことを喜ぶのは悪いことではありません。
でも、
「勝って嬉しい」と「負けた相手の気持ちを考える」は、両方あってもいいんじゃないか。
そんなことを思うようになりました。
息子は今、三つの教室で、それぞれ違う先生から空手を教えてもらっています。
一つ目の教室では、礼節や相手を思いやること。
二つ目では、基本練習を中心に、体の力を伸ばすこと。
三つ目では、駆け引きや崩し方、カウンターなど、さまざまな技を学んでいます。
どれも大切なことです。
ただ、息子からすると、それぞれの教室で言われることが、まだ別々のものに見えているようでした。
私は、それを一つにつなげてあげたかった。
「今は、この部分を伸ばしているんだよ」
そんな共通のイメージを、息子と持てないだろうか。
言葉だけで説明しても、私の頭の中と息子の頭の中に、同じものが浮かぶとは限りません。
せっかくなら、忘れにくくて、ちょっと面白いものがいい。
うーん、どうしたもんか。
紙に落書きしながら考えました。
礼儀はやっぱり土台だよな~。
体力やスピードも必要。
そして、いろんな技を身につければ、できることも増える。
そんな落書きをしていると、
「あれっ?これって誕生日ケーキみたい!」
急いでノートにケーキの絵を描きました。
このケーキには、それぞれ意味があります。
一番下のスポンジが「心」。
礼節、勇気、自信、優しさ、気配り、感謝。
ここが土台です。
土台のどこかが欠けると、ケーキ全体が斜めになる。
その上に乗るものも、不安定になってしまいます。
その上のクリームが「体」。
スピード、最後まで戦える体力、技の正確さ。
そして、一番上のろうそくが「技」。
技を磨いて一本一本を長くする。
いろいろな技を覚えて、ろうそくの数も増やしていく。
そうすれば、試合の中で選べる技も増えていきます。
ろうそくの上には「ポイント」の線があります。
「技を磨いたり、体を鍛えたりして、この線を越えられるようにしていくんだよ」
息子には、そんなふうに説明しました。
もちろん、これは空手の正解を教えるための図ではありません。
三つの教室で、それぞれ何を学んでいるのか。
今、自分はどの部分を伸ばしているのか。
それを親子で同じイメージで考えるための、私たちなりの地図です。
「今日はここを伸ばしているんだ」
そう思えれば、それぞれの教室で学ぶ意味も少し見えてくる。
そして、このケーキを描いたことで、私は息子ともう一つ大事なことを話すことになります。
「じゃあ、俺たちは何のために空手をやるんだろう?」
続きは、次回へ。
こんな親子の試行錯誤を、もう少し読んでみたい方は、よかったら登録しておいてください。
たまに、変な実験もします。笑
ここまで読んでくださって、ありがとうございました。
今回、息子に空手を伝えるためにケーキの絵を描きました。
そういえば以前にも、息子に「言葉だけでは伝わらないもの」を見える形にしたことがあります。
そのとき使ったのは、なんと手芸店で買ったゴムひもでした。
「見えない間合い」を、ゴムひも一本で見えるようにした話です。
よかったら、こちらもどうぞ。








「そんな共通のイメージを」から「紙に落書きしながら考えました。」のくだり、いいなあと思いました。
一方的に上から伝えるのではなく、お子さんと共通のイメージを持つ。せっかくなら面白く!
自分の中で整理して分かりやすくお子さんに伝える姿は、同じ親として感銘を受けました。
ピートンさん、おはようございます😊
「パパ!勝ったよ!」のところで、負けた子がすぐ近くにいる、って書いてあって、
一瞬こっちも止まりました。
うち、下の子が1歳で成長が著しいので、つい大げさに褒めちゃうんですよね💦
そしたら横で息子が「僕もこれ出来るよ」ってアピールしてくるので、それやられると可愛いし、アピール素敵って思うー🤍
それもちょっと配慮必要な場面もあったりするよね🥹